[大会レポ] 一本歯下駄でフル完走! (台北マラソン2016)

公開日: 2016年12月30日金曜日 マラソン 一本歯下駄 大会レポート 旅ラン


12月18日に開催された台北マラソンに出場しました。

台北マラソンは今回が3回目の参加になります。

1回目はランニングシューズで。2回目は裸足で。

台北マラソンのコースは裸足で走りやすいので、今回も裸足にしようか、それとも久々に靴を履いてみようか、ちょっと迷いました。

で、結局、一本歯下駄で走ることに。

なんでやねん!

11月上旬に味スタ6耐に一本歯下駄チームで出て、僕は8km走ったんですけど、思いのほか走れることがわかったのでフルマラソンもいけるかな〜、なんて軽く考えたわけでして。

一ヶ月以上あるので、ロング走で慣らしておけば大丈夫っしょ!と思ってましたが、サボり癖がでてしまい、長い距離は走れずじまい。

でも、1週間前に月例多摩川の10kmに出て47分を切れたので、まあ、いけるんじゃないかと楽観してました。


さて、当日。

今回、一本歯下駄で走るってことで、何か日本的なコスプレをしたいと考えてました。弁慶はすでに絶対的な存在な方がいるし、天狗もまあ結構やっている人がいるよね…と悩んでいたとき、世田谷246ハーフで大学の応援合戦を見て、これだ!と。ドン・キホーテで学ラン衣装をゲット。




荷物を減らしたかったので、ホテルから学ランに下駄姿で地下鉄に乗りました。今年で一番緊張した(^^;;

スタート地点には20分前に到着してしまい、時間を持て余ましてしまった。

5分前まで座って待機。



ゼッケンはなぜかAブロックだったんですが、人混みが怖かったので最後尾に行って、柵につかまってました。

日本語が達者な台湾人と記念撮影してたらスタートの時間です。


スタートラインをまたぐのに3分ほどかかりました。7000人なので最後尾でもこんなもんでしょうか。



ちょっとペース上げたい。でも42kmは未知の領域。

後のことを思うと、人の流れに身をまかせ〜♪って走らないとね



参加賞のランシャツ着用率が高いです。ちなみに完走すると、メダル、タオルはもちろんのこと、更にフィニッシャーTシャツまでもらえます。太っ腹!



台湾ではランナーを励ますときに、声援を送るのは当然なんですが、声を掛けずに親指をすっと立てる人も多く見られました。背中で語るランナー。かっこいいです。



メイドコスプレのランナー。背中にはSub4列車と書かれてましたが、抜かしちゃいました。あれ?ペース速くないか?



台北府城東門のロータリーを曲がる。今年はコースに変更があり、街中を走る距離が延びて観光要素が増しました。



収容車両の間を走る。ちょっと狭かった。



中正紀念堂の塀です。中の方まで見ている余裕はありませんでした。



このときはまだそれほど暑くなかったんです。



どでかい交差点を走れるのは都市型マラソンならではですね。



早い時間の開始なので、沿道の応援はまばら。でも、グループで熱烈な応援をしてくれるのでプラマイゼロ。



総統府の前も通ります!この時点で11kmくらいの地点だったのですが、すでに疲労が出始めてました。


そして川沿いに向かいます。以前のコースだとすぐに河川敷に降りていたのですが、今回は川沿いの道路を走るコースになりました。



おかげで円山大飯店がバッチリ見えました。調子が良かったのはこの辺くらいまででした。踵がはみでる下駄を履いていたので(それが一般的なんですが)、台の角に当たる部分がだんだん痛くなってきていました。

19km中程でやっと(?)河川敷へ



直射日光がすごーい

21km地点で時計を見ると、だいたい2時間くらいだった。結構がんばったなと思うと同時にハーフマラソンにしとけば良かったという気持ちがわいてきた。



そんなの言ってもどうしようもないので、ひたすら歩を進める。ペースが落ちてきたせいか結構抜かされる。そのぶん声を掛けられる回数が増えて元気が出る。

一番多いのは「リーハイ!(厲害)」

日本語で“すごい”という意味です。そのまんま「スゴイ〜」と言われることも多かったです。

「ガンバッテ!」も多かったです。日本語の単語が浸透してますね。

私はというと勉強不足なもんで、「ナイス裸足!」とか思いっきり日本語で声かけてました。

え、何?みたいな顔をしたので、足を指さしてサムズアップ。ニコッ。これでいいのだ。いや、勉強しよ。



着地でグニャグニャするようになったので、立ち止まって下駄を見てみると、歯に貼ったゴムが剥がれかけていました。あー、メンテしておけばよかったー!

ゴムを剥がして走り始めるとカツカツと気持ち良い音がする。これでますますランナーに注目されるようになってしまった。

そりゃあ今まで聞いたことのない音が後ろから聞こえてきたら何だ?って思うよなぁ。


踵の調子は悪くなる一方で、30kmを過ぎるとペースがキロ6分を超え始めました。

また、台の前面を地面にぶつける回数がかなり多くなりました。これは地面を蹴る走りをしている証拠なので悪い走り方なのです。

逆に言うと、一本歯下駄で走ると、蹴らない走りが身につくのでランニングエコノミーが改善されますよ!

はい、悪い走り方だろうが、なんだろうが、今は下駄を引きずってでも走らにゃならんのです。



36km過ぎで河川敷とおさらばして、町外れの道路を走ります。

「すごいですね〜」と声を掛けてきた人がいて、ちょっと会話をしたんですが、日本語うまいな〜と思ってたら日本人でした。台湾に駐在しているそうです。


基隆路の地下道を抜けたところでも日本人に声を掛けられました。こちらはFBの一本歯下駄友達の友達でした。狭いね〜。いや、広いのか。友達の友達って何人いるんだ?


最後の直線はよろよろになりながらラストスパート。

4:13:27でフィニッシュでした!

今のところ一本歯下駄フルマラソンの最速記録だそうです。

なかなかしんどかったですが、サブフォーは目指したいと思います。めざせギネス認定!
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