[大会レポ] くせになりそう(2012 北海道マラソン)

公開日: 2012年9月9日日曜日 マラソン 大会レポート

去年はフルマラソンを完走していていることが応募条件となっていたため参加できなかった北海道マラソン。

大阪、館山若潮、板橋Cityに出場して実績は十分(?)。満を持して申し込みするぞ!と思ったら、今年からフル完走していなくても参加できるようになってたので拍子抜け。まあ、でも去年走ってたらDNFだったかもしれない…

今回、北海道マラソンに参加するついでに帰省することにしていました。さらについでに、一週間後に開催される石狩サーモンマラソンにもエントリーしてました。

8月24日金曜日の最終便で羽田を出発。遅い時間だというのに機内は満席です。まわりを見渡すと、マラソンに出ると思しき人もいました。

22時すぎに新千歳空港に到着。手稲方面への列車は各駅停車しかなく、実家の最寄り駅についたときは日付が変わりそうな時刻だった。遠いわ〜。

翌日、街まで(地元民は札幌中心部のことを街という)ゼッケンを受け取りに行く前に、学生時代の先輩がやっている整骨院に行って、両ふくらはぎと左の太もも裏にテーピングをしてもらいました。

そのあと、ちょっと寄り道していこうと思い、幌平橋駅で降りてぶらぶら散歩。

明日はこの橋を渡るんだな〜と横目にながめつつ藻岩山方面に歩きます。休みの日だというのに、人が歩いてなくてさみしいね!

前から気になっていた東屯田通を散策。昔ながらの商店が並んでいて、なんとなくほっとします。地元の手稲はロードサイド店舗中心なので、歩いて回るにはきびしい…というか、ありきたりなチェーン店しかないのでつまらない。

しっかし、暑い。30度あるなこれは。一週間前の天気予報では、大会当日の最高気温は26度と言っていたのに、今朝の新聞では28度になってたし。明日は大丈夫だろうか?

不安な気持ちもありつつ、去年テレビで見た、灼熱の中を走るマラソンを経験できるのか!?という期待もありました。

ゼッケンと参加賞のTシャツを受け取って帰宅。暑いなか歩いていたせいか、体がビールを欲している!ついつい晩飯のときに飲んでしまいました。やっぱ前日に酒はダメだったのかなぁと今になって思っても、あとの祭りです、はい。

さて、いよいよ当日。大通公園の西11丁目に7時過ぎに到着。このあたりだとランナーの姿もまばらです。ウォームアップするのによさそうだけど、まずは荷物を預けなければ。

Cブロックからのスタートなので、西4丁目で手荷物を預けて、給水テントでミネラルウォーターとバナナをゲット。バナナうまい。準備運動するまえにトイレに並んでおいたほうがよさそうだったので行列に加わる。まだそれほど混雑していなかったので10分かからず用を足せた。

ふとスタートブロックを見ると、まだ整列開始時間になっていないのに(注)、すでに数十人くらいが先頭付近に座って待機している。それを見るとあせってきて、ろくに準備運動もしないままブロックの前の方で待つことにした。水はじゃまになるからヨメさんに預かってもらったのですが、今思うとこれも失敗だった気が…

(注)郵送されてきた参加案内の整列時間は8:10〜8:40となっていたが、前日受付でもらった大会プログラムでは7:40〜8:40に変更されていた。このときは8:10から整列だと思い込んでいた。

早朝はくもりぎみだった空に、日が差してきた。けっこう暑い。スタートまであと1時間。大丈夫か?

しばらくすると、ブロックの左端を空けるように指示があり、立ち上がって場所をずれました。その時点(30分くらい前)から立って待っていたのですが、足がむくんだのか、靴がきつい。紐をゆるめたけど、あまり楽にならない。大丈夫か?

スタート10分前になって、現在の気温は29度とアナウンスがあり、どよめきが起こった。うーん、さすが北海道マラソン。

この時間になってもまだ整列していない人がいて、ブロックの先頭から入ろうとしているランナーがいましたが、運営さんが「後ろに回って。2時間前から並んでいる人もいるんだから」ときっぱりと注意していました。GJ!しかし2時間前ってすごいな…

1分前になると、テレビ塔の電光掲示板でカウントダウンが始まった!(街灯とかぶってよく見えなかったけど)10からのカウントダウンはランナー全員で!(Cブロックはあまり元気がなかったような)いよいよスタート!

あれ?走り出したらすぐに靴がゆるくなったような気が…

スタートラインまでは1分14秒。わりとスムーズにスタートできた感じがしますが、そこからはBブロックのランナー達にフタをされてしまい、自分のペースで走れません。もどかしさを感じたCブロックランナーが多かったようで、人のあいだを縫うように追い抜いていきました。自分はここで無理に行く必要はないと思ったので我慢。それより、ヨメさんが三越あたりで待ってると言っていたので、左端をキープすることに。

三越前で無事にコンタクトできたので、徐々にペースをあげる。中島公園あたりになるとだいぶん人をよけやすくなってきた。

5Kmのラップは25分。よし、ここから行くぜと、さらにペースアップ。Runkeeperのログを見ると、5〜6Kmのラップがその前の1Kmと比べて30秒も速くなってた。ペース上げすぎだろ!

そして最初のみどころである創成トンネルへ。涼しいかなと期待してたのですが蒸し暑かった。早く地上に出たくなるくらい。全長は900mです。まあ、普段走ることのできないところを走れるのがマラソンの醍醐味でもあるので、よしとしよう。

創成川通を北24条まで北上して西に折れると、沿道の観客が一気に増えた。スタート地点で応援していた人が地下鉄で移動してきたためだ。ヨメさんも来ているはず。あ、いた。気づいていないようなので、おーい、と手を振って呼びかけた。思えば、ここがピークだったなぁ。あとはつらくなる一方だった。

新琴似を過ぎて、いよいよ新川通に。死のロードと表現している人が多いのですが、その通りでした。クルマでは何百回(?)と走ったことのあるこの道。広くて走りやすいのですが、自分の足で走ってみると、殺風景で変化のない、精神的にきびしい道なのでした。

でも、手稲高校の向かいのところで両親と神戸から遊びに来た姪が、森林公園の向かいではヨメさんの両親が声援をくれて、励まされました。ヨメさんのお母さんは折り返した後もコースの反対側からでっかい声援をくれました。ありがとう!

30Kmを過ぎて太ももに疲労がたまってきた。それにしても給水ボランティアの元気の良さには励まされる。水も冷たくておいしい!スポドリはぬるかったけど。そういやバナナはどこで配ってたのかな。記憶にないな。

35Kmを過ぎたら、右親指のツメが痛くなってきた。ツメが痛いことよりも、今回のマラソンのために新調したシューズのサイズが合っていなかったのではないかということのほうがショックでした。

北大の構内に入って40Km地点を通過。と、そのとき、脚がつった。右のハムストリング。しばらく歩いて様子をみようと思ったけど、歩くこともできず、歩道に座ってストレッチをした。その間、給水所のおばさんが何度もがんばれって声をかけてくれて、うれしいやら情けないやら。

なんとかランを再開すると、カーブのところに「ハイタッチ無料」の看板を持ったグループが見えたので、近寄っていってハイタッチ!

はいはいはいはい〜ってタッチしていると元気が出てきて持ち直しました。ありがとう!&スポドリでベタついた手ですみませんm(_ _)m

北大を抜けると、つぎの見せ場は旧道庁なんですが、庁舎を見る余裕が全然なかった。なんか太鼓の音が響いていたような気がするけど…。ゴールはまだか〜ゴールはまだか〜って思ってた。

やっと大通公園にもどってきた!ここを右折したらあとは200mちょっとだ!ヨメさんの応援を受けてスピードアップ!

脚がつりました。

今度は左の太ももの表側。またも歩けなくなり道路わきで立ち止まるはめに。沿道からの励まし。続々と抜いていくランナーたち。くやしい。でも、がんばれって肩をたたいていったランナーがいてうれしかったな。

脚をひきずるように歩き出す。そうそう、あと少し、歩けばゴールできるよ!という沿道の声。頭の中にサライの音楽が流れる。

そしてヨタヨタ走りでフィニッシュ!

給水が18箇所もあっても、やはり真夏のレースは厳しいですね。しかし、沿道のみなさんやボランティアの応援がすばらしく、来年も出たいと思いました。

願わくば、また灼熱の太陽のしたで走れることを期待して。

計測ポイントスプリットラップ
Start00:01:14
5km00:25:020:23:48
10km00:45:300:20:28
15km01:06:530:21:23
20km01:29:120:22:19
25km01:52:140:23:02
30km02:15:330:23:19
35km02:39:400:24:07
40km03:03:540:24:14
Finish03:19:310:15:37

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