[大会レポ] 自分とのもう一つの戦い（2012 第8回笛吹市桃の里マラソン）

公開日： 2012年4月10日火曜日マラソン大会レポート

昨年、自身の初レースとして申し込んでいた大会でしたが、震災の影響により中止となり、参加賞のワインを家でちびちびやりながら、このうっぷんをどうしてくれよう！とランネットで大会情報を見つつ、裾野にエントリーしたのを昨日のことのように思い出します。

そして今年も桃の花の季節がやってきた。去年はハーフに申し込んだけど、今年は20.5Kmと半端な距離になってしまったので、10Kmにした。まだ10Kのレース出たことなかったし。

マラソン大会は走ったあとの観光も楽しみですよね。笛吹市のホームページを見てみると、花見バスとやらが運行しているという。申込者が少なくて、便数があまりないと言われたが、昼過ぎの便があったのでそれに申し込んだ。

フルマラソンを走るときは一週間前からコーヒーをやめたり酒を控えたり炭水化物を多めに取ったりしているのですが、今回は特になし。前日は昼から飲んでました。昼ワイン最高。さすがに夜は飲まなかったですが。

当日は5時起床。カステラをひと切れ食べたあと、ハムストリングのテーピングをヨメさんにしてもらう。これはちょっと自分では貼れないです。そしてトイレで出すもん出してから出発。

6時過ぎ、中央線の高尾行きに乗る。結構乗ってるなと思ったら朝帰りの人たちだった。車内がほんのり酒臭い。さらに吉祥寺でテンション高い若者三人組が乗ってきた。シラフ派形勢不利。

西に進むにつれ、朝型人間が増えてくる。やっぱり朝の中央線には登山者が多い。西国分寺で十数人もの団体さんが乗ってきた。

「あら〜、桜、満開だね」
「私だって満開よ〜」

飲んでないのにテンション高い。

立川で乗り換えだから彼女たちともおさらばだ、と思ったらあちらさんも同じ駅で乗り換えらしい。うーん、次の乗り換えはイス取り勝負だな。

立川に停車。向かいにはすでに甲府行きの電車が止まっている。降りた人の多くが電車に向かう。私とヨメさんは団体さんを避けるように端っこの車両に乗り込んだ。

席がほぼ埋まっていたので、ボックスシートに相席させてもらった。座った直後、体に震えがきた。さっきの列車は暖房が効いていたけど、こっちは寒い。腹が冷えそう。

おにぎりを食べつつ車内を見回す。ランニングシューズを履いている人が多い。よく見ると隣の老夫婦も履いている。さらに窓側に視線を移すと「トイレは一番前の車両にあります」の貼り紙があり、ひと安心。

安心したせいかトイレに行きたくなってきた。あと30分ちょっとで到着するので様子をみるか…。家を出るときにしたのにな〜。昨日、食物繊維を取り過ぎたか。豚バラ肉とキャベツのにんにく鍋をやったのでキャベツを食べまくってしまった。これうまいんだよな〜。

そうこうしているうちに損益分岐点に達してしまった。これ以上我慢すると確実に損する。先頭車両に移動した。

トイレ前にご婦人が二人並んでいた。後ろに並ぶ。数分後、済ませた人が出てきた。また数分後、ご婦人が出てきた。そして次のご婦人に「ちり紙ありませんけど大丈夫ですか」と言った。

えっ!?

持ってない。

「大丈夫です」とご婦人が言った。

えっ、それは、持っているから大丈夫ってことなのか、持ってないけどへっちゃらよってことなのか。どっちなんだ。そして数分後、彼女は出てきた。

「ちり紙ないですよ」
「大丈夫です」

これで運がついたのか、目標タイムの40分をクリアする38分37秒でフィニッシュ。ただ、前半飛ばしすぎて5Kmすぎから抜かされる一方で悔しかった。

レース終了後の豚汁がうまかった。すっごい具だくさん！と思っていたら、最後のほうで足りなくなってた。