本場の味？（西荻窪 モロッコレストラン tam tam）

公開日： 2012年4月16日月曜日 エスニック料理 グルメ

ヨメさんが夢と魔法の国に行ってしまったので、ジョギング中に見つけたモロッコ料理の店で晩飯を食べることにした。

西友の吉祥寺側の出口を出て、線路の南側を5分ばかり歩くと、赤地に星の旗が掲げられた建物がある。

ここは以前、くま猫お八つという菓子屋だった店。このときは売り場が非常に狭かったので（4畳半くらいな感じ）、店内はどんな感じになったのだろうと思いつつドアを開ける。

ドアを開けたらすぐそこに店員が二人待ち構えていてちょっとあせる。こんにちはと挨拶を交わす。時間が早かったせいか他に客はいない。

店内は思っていたより広かった。4人用テーブル2卓、2人用テーブル1卓とカウンター7～8席。くま猫のときは入り口のほうのスペースしか使っていなかったわけだ。壁は上半分が土壁風に白く塗られ、下半分が鮮やかなブルーに塗られていて、地中海を感じさせるインテリア。いいね！

ひげの店員（どっちもひげだけど）が人差し指を立てて「ひとり？」みたいなジェスチャーをしたので、私も「ひとり」と返す。人生、コールアンドレスポンスさ。すると2人用テーブルに案内された。

ところで、このテーブル、2人用なので4人用の半分の大きさなわけですが、横に半分なのだ。そして、これが壁の角に配置されている。壁に向かって座るのはちょっとさみしい感じ。

ほどなくメニューを持ってきてくれた。品数はそんなに多くなく、冷たい前菜、温かい前菜がそれぞれ5種類くらい、メインがクスクスとタジン。あとはドリンク。

まずは酒かなと、ドリンクメニューを見てみると、当店ではアルコールの取り扱いはありませんの文字が。なにーっ！

ふと入り口のほうに目をやると、レジ前に並んでいる本のなかに「イスラムと女性」というのが置いてあるのが目に入った。宗教上の理由か…。なかなか本格的じゃないか。

気を取り直してメニューを見る。クスクスとタジンはどちらか必ず一人一品注文してくださいと書いてある。うーん、どっちにしよう、と悩んでたら、店員さんがメニューを指をさして説明してくれた。

「（クスクスには）Beef、… Lamb、… Chiken、… Veggy（の4種類があります）」

（カッコ内は私の脳内補完）

説明はありがたいのだけど、それ横に日本語で書いてありまっせ…

結局、前菜2品とラムのクスクスを注文した。

料理が来るまで手持ちぶさたでしようがなかった。ウエイターも手持ちぶさたな感じで立っているのが目の端に入る。なんか気まずい。透明なテーブルマットの下に挟んである新聞を眺める。クロスワードか。でもアラビア語だから何て書いてあるか全くわからない。おっ、数独だ。でもルールわからん。こういうときに店員さんと会話できれば楽しいんだろうけどね、と思いつつアラビア語とにらめっこを続けたのだった。

頭の中が文字でぐちゃぐちゃになりかけたころ前菜が出てきた。まずはトマトの野菜スープ。両手にすっぽり入るくらいの器だ。結構量が多い。不健康な血のような色をしているけど、味は濃すぎず健康的。ちょっとパンチが効いていない感じがするけど。

半分くらい食べたところでレンズ豆のサラダが出てきた。敷きつめられたレタスの上にレンズ豆がどっさり乗っかっている。レモンベースのあっさりドレッシングでさっぱりした味。

これも半分くらい食べたところでメインのクスクスが登場。アワみたいな黄色い粒々がびっしり器に盛られてその上に野菜と羊肉が乗っかっています。ぱっと見、量多いです。前菜を二品頼むんじゃなかった。

味は薄い。まずくはないけど、そんなに特徴もないような感じ。上に乗っかっている野菜も蒸しただけかと思うほど味付けがされてない。でも、まずいわけではない。モロッコ料理を食べるのは初めてなのでこれが妥当なのかよくわからないのです。本場のモロッコ料理は薄味なんですよと言われたら、素材の味を活かしてるんですね〜なんて言ってありがたがってしまいそうな勢いだ。でもまずいわけではないのです。判断に困る。

酒がないので、ディナータイムに一人で行くのはつらいってことだけはよくわかった。

今度はランチタイムに行ってみようと思います。


モロッコレストラン　tam tam
訪問 : 2012/4/15 ディナータイム
レンズ豆のサラダ　500円
トマトの野菜スープ　500円
ラムのクスクス　1200円
http://r.tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13130593/


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